オフィスビルの清掃といっても、仕事内容は様々です。今回はオフィスビル清掃の仕事内容、やりがいや雇用形態ごとの働き方などを解説します。最後には実際に清掃スタッフとして働いている人のインタビューも紹介しますので、リアルな働き方を知りたい人はぜひお読みください。
オフィスビルの清掃のやりがい
最初に、オフィス清掃のやりがいについて3つ紹介します。
汚れていた箇所を自分の手によって美しくできる
毎日たくさんの人が出入りするオフィスは、一見きれいに見えても、実は様々な箇所が汚れています。
清掃員として技術を身に付けて、自分の力で汚れを落とせるようになると、やりがいを感じられるでしょう。
オフィスの人に感謝される
作業中はあまり多くの人たちと話す機会はありませんが、オフィスの人とすれ違ったときや清掃中に出会ったときなど、感謝されることもあります。
また、直接お礼を言われる機会がなかったとしても、普段から清掃員に対して感謝を抱いている人も多くいるはずです。
オフィスの人たちの感謝やお礼は、オフィス清掃のやりがいの一つと言えるでしょう。
日々技術やスピードの成長を感じられる
オフィス清掃は、専用の道具や技術などを用いて作業します。
最初はなかなか使いこなせず時間がかかっていても、経験を積むうちに清掃技術がアップします。
また、技術が上がると作業スピードも上がっていきます。日々成長を感じながら働きたい人にとって、オフィス清掃はやりがいを感じられます。

オフィスビルの清掃に向いている人

オフィス清掃のやりがいを踏まえると、以下の3つの特徴に当てはまる人は、オフィス清掃に向いていると言えるでしょう。
清掃が好きな人
オフィスビルの清掃は、何と言っても清掃が好きな人におすすめです。
家庭の清掃に比べて作業量が多く、範囲も広いため、きれい好きな人はやりがいを感じられるでしょう。
好きなことを仕事にできれば、気持ちよくお金も稼げて一石二鳥です。
人の役に立ちたい人
オフィスビルの清掃は大変な割に地道な作業も多いですが、オフィスで働く人にとって必要不可欠な存在です。
特にプロの技術や道具でなければ対応できない汚れを落とせた場合は、人の役に立てたという気持ちを強く感じられるはずです。
人の役に立ちたい人は、オフィスビルの清掃が向いていると言えるでしょう。
マイペースで黙々とした作業が好きな人
自分のペースで黙々とした作業が好きな人にとって、オフィスビルの清掃は働きやすい傾向にあります。
オフィスビルの清掃は、仕事を覚えてしまえば基本的に単独作業となります。
決められた時間内に指定箇所の清掃が終われば大丈夫なので、早めに作業が終われば自由時間ができるのも魅力です。
オフィスビルの清掃の大変なところ、キツイ点

反対に、オフィス清掃には以下のような3つのキツイ点もあります。
汚れ具合がひどい箇所も掃除しなければならない
オフィスビルの清掃は、サッと掃除機やモップをかければOKな軽度の汚ればかりではありません。
多くの人が避けたくなるようなひどい汚れを掃除しなければならないこともあります。
特にトイレや洗面台のような水回りは、汚物や生ゴミなどで不衛生になりがちです。
オフィスビルの清掃はプロとして、汚れ具合がひどい箇所も掃除する覚悟が必要です。
人と喋らず黙々としたルーティンワークになる
オフィスビルの清掃は、たまにオフィスの人に話しかけられるケースを除き、基本的には人と喋らず黙々としたルーティンワークとなります。
静かに一人で作業したい人には絶好の働き方ですが、毎日の仕事でコミュニケーションを取る機会がないのはキツイと感じられるかもしれません。
重労働で体力がないと厳しいケースもある
オフィスの清掃は、テーブルを拭いたりゴミ箱の中身を捨てたりするなど、軽作業もあります。
一方で、大きな掃除機を使った床掃除や、水の入ったバケツの持ち運びなど、腕力や体力が必要なケースもあります。
高層ビルなど掃除範囲が広い場合は、移動だけでも疲れる可能性もあります。
長時間重労働の可能性がある点も、オフィスの清掃のキツイ点の一つです。
しかし、必ずしも体力に自信のある若者だけが清掃業務に就くわけではなく、高齢の方や女性でも清掃の仕事をすることは可能です。
つまり、清掃と言ってもさまざまで、体力やできる範囲に応じて仕事の種類は調整ができるのです。
オフィスビルの清掃に向いていない人

オフィス清掃にはキツイ点もあるので、以下の特徴に当てはまる人は向いていないかもしれません。
重度の汚れに抵抗がある人
先述したように、オフィスの清掃は決して軽度の汚ればかりとは限りません。
古いビルや清掃が行き届いていないビルなどは、汚れがこびりついて落ちにくくなっている可能性もあります。
不衛生な環境で長時間作業しなければならないケースもあるので、重度の汚れに抵抗がある人は、オフィスの清掃が向いていないかもしれません。
人とコミュニケーションを取りながら働きたい人
人とコミュニケーションを取りながら働きたい人にとって、オフィスの清掃は大変に感じるでしょう。
働き始めたばかりの頃は、先輩や上司とコミュニケーションを取れますが、独り立ちしたあとは単独行動というケースもあります。
基本的に人と話す機会は少ないため、黙々作業が苦手な人にとって、オフィス清掃は不向きな可能性があります。
体力に自信がない人
オフィス清掃は体力勝負な面もあるため、体力に自信がない人はキツく感じられます。
中腰でモップがけをしたり、重い荷物を運んだりすると、身体的な痛みも出るかもしれません。
オフィス清掃の仕事に応募する際には、実際の仕事内容をチェックし、体力と相談することをおすすめします。
オフィスビルの清掃の仕事内容

オフィスビルの清掃といっても、範囲や清掃方法は多岐にわたります。
ここではオフィスビルの清掃の仕事内容について、5つ紹介します。
廊下やロビーなどの掃除機かけ
掃除機かけは、オフィスビル清掃の基本です。
業務用の大きな掃除機を使うこともあれば、片手で持てるハンディタイプを使うこともあります。
オフィスで働いている人がいないときの作業となるため、早朝や深夜の求人がメインとなります。
床のモップがけ
床がじゅうたんではなくツルツルとした素材の場合、モップがけをすることがあります。
モップがけは難しい作業ではありませんが、水が入ったバケツを運ぶような体力勝負な面もあります。
トイレや洗面台などの水回りの清掃
トイレや洗面台は多くの人が使ううえに、最も汚れやすいので、掃除に苦労しやすい場所です。
比較的新しく綺麗なオフィスビルであれば、家庭のトイレや洗面台の延長上くらいの感覚で掃除できますが、古く汚いオフィスビルは、不衛生な場所が苦手な人には厳しい環境になります。
便器に手を突っ込んで作業しなければならないケースもあるので、不衛生な場所に抵抗がある人は事前に確認した方が良いでしょう。
窓やドアノブなどの拭き掃除
一見きれいそうでも、窓やドアノブにはホコリや菌が付いています。
除菌スプレーを吹き付けて布で拭いたり、水拭きしたりする作業があります。
換気扇やエアコンフィルターの定期清掃
換気扇やエアコンフィルターは、普段掃除しない分、汚れが溜まりやすいです。
毎日清掃することはありませんが、定期清掃として1週間に1回・1ヶ月に1回作業するケースがあります。
オフィスビルの清掃は労働形態によって仕事内容が異なる

ここまでオフィスビル清掃のやりがいやキツイ点、仕事内容について解説しました。
オフィスビルの清掃は労働形態によっても仕事内容や働き方が異なるので、自分に合った働き方を事前にチェックしておきましょう。
アルバイト・パート・業務委託
アルバイトやパート、業務委託はシフト調整しやすく、好きな時間で働けるメリットがあります。
主に早朝や深夜など、オフィスビルに人が少ない時間の募集が多いため、朝や仕事帰りの数時間を有効活用できます。
たとえば、朝2時間だけ働いたあと出社したり、本業の定時後に2時間だけ働いたりするなど、ちょっとした副業としても働きやすいでしょう。
また、しっかり稼ぎたい場合は夜勤やフルタイムも選べます。
正社員
オフィスビル清掃の正社員は、他業種の正社員と同様に1日8時間労働というように月々の労働時間が固定となっています。
平日や祝日による休みではなく、シフト制で週2日休みという形が多いです。
また、勤務先となるオフィスビルの休館日にシフトを合わせるケースもあります。
オフィスビルの清掃スタッフの体験談
最後に、実際にオフィスビルの清掃のスタッフとして働いている人のインタビュー記事を紹介します。清掃業のイメージとは異なる働きやすさが魅力の職場で、自分らしく働く
前職を定年退職後に入社!働き続けられる環境が整っている
体験談によると、オフィスビルの清掃には定年後でも働ける・自由度が高い・成長を感じられるなどのメリットがあります。
イメージだけで「オフィスビルの清掃は大変」と思っている人でも、実はメリットを感じながら働けるかもしれません。
オフィスビルの清掃に興味がある人は、ぜひ一度チェックしてください。
まとめ
今回の記事では、オフィスビルの清掃について体験談を交えて解説しました。
オフィスビルの清掃は、やりがいもありますし、キツイ点もあります。どちらも踏まえた上で、事前にチェックしてから働くかどうかを検討するとよいでしょう。
清掃自体が好きな人や誰かの役に立ちたい人、マイペースな作業が好きな人には、オフィスビルの清掃が向いています。
一方、不衛生な場所やルーティンワークが苦手な人、体力に自信がない人などはオフィスビルの清掃が向いていないかもしれません。
ただし、働く人や環境によってはイメージと違う可能性も十分あるため、ぜひ体験談も参考にしてください。