この記事では、病院の清掃について解説します。病院は見た目だけでなく衛生管理の面などから、特に念入りな清掃が必要な場所です。しかし、病院の清掃をスタッフだけで対応するのは時間的・労力的に難しいため、業者に依頼した方がいいでしょう。業者に依頼するメリットや選ぶポイント、注意点についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
病院の清掃をするメリット
最初に、病院の清掃をするメリットについて3つ紹介します。病院を常に清掃することで以下のようなメリットを生み出せるので、美しくキープしましょう。
衛生管理ができている安心感を生み出せる
病院は他の施設と比べても、特に衛生管理を必要とする場所です。清掃が行き届いており、清潔感がある病院は、スタッフにとっても患者様にとっても安心感があります。
廊下やベッドなどの広範囲の箇所だけでなく、備品やタオルなどの小さなものまで掃除が行き届いていると、より安心感が増すでしょう。
衛生管理ができている病院は患者様の満足度がアップし、信頼度も上がるというメリットがあります。
病院は医療法20条によって「清潔を保持し、衛生上安全と認められなければならない」と義務付けられているため、不衛生な病院は法に反していることになります。
患者様に選ばれやすくなる
患者様が病院を選ぶ理由として、通いやすいか・自分に合う治療方法があるかなどさまざまなものがありますが、清潔感も欠かせません。
患者様だけでなく、その家族や知人などは待ち時間などで病院の清潔感をチェックします。病院のイメージアップのためには、病室だけでなく玄関や待合室など広範囲の清掃を心がけてください。
患者様に安心して治療を任せられるという気持ちを与えるためにも、日々の清掃は必要です。拭き掃除や掃き掃除だけでなく、デスクや引き出しの整理整頓も心がけましょう。
行き届いた掃除は衛生面だけでなく、セキュリティ面においても安心感を与えられます。たとえば、カルテが誰かの目に触れない場所に保管されていると、自分のプライバシーも大切に扱ってくれるという認識になるでしょう。
患者様に選ばれる病院にしたいのであれば、高クオリティな清掃は必要不可欠です。
スタッフが気持ちよく働ける
院内が清潔感があり整理整頓されていると、スタッフも働きやすいというメリットに繋がります。病院内は空気中だけでなくドアノブなどの施設内のあらゆる箇所にウイルスが付着しやすいので、清掃はスタッフの健康を守ることもできます。
病室やロビーなどの現場だけでなく、スタッフルームや従業員用トイレなどもきれいにすることを心がけましょう。
スタッフルームが汚れていると心身ともに十分な休憩が取れなかったり、汚いトイレを使いたくないと避けていると、健康リスクにも繋がったりします。
スタッフが気持ちよく働いてベストパフォーマンスを発揮するためにも、院内・バックヤードともに美しい環境を作ることが大切です。
また、スタッフ自身で掃除する習慣を取り入れれば、美しい環境づくりに携わっている点で充実感を得られるでしょう。清掃に対するモチベーションアップのために、業務に支障が出ない範囲で、スタッフ自身で掃除する習慣を取り入れるのも有効です。
病院の清掃をプロに依頼するメリット
病院の清掃にはさまざまなメリットがあります。スタッフで対応するより、業者への依頼がおすすめです。ここでは病院の清掃をプロに依頼するメリットについて4つ紹介するので、ぜひチェックしてください。
スタッフが業務に集中できる
病院のスタッフは患者様への対応だけでなく、事務手続きや引継ぎ作業など業務が多い傾向にあります。普段の業務に加えて清掃も行うと、スタッフへの負担が大きくなってしまいます。
スタッフが本来の業務に集中できる点で、病院の清掃をプロに依頼することはメリットが大いにあると言えます。
スタッフが患者様へのケアに集中できる環境を整えたい場合は、清掃業者を活用してください。
また、清掃の当番を決める必要がないため、スタッフ間で作業の負担のバランスについて揉める心配もありません。清掃のルーティンを決める労力をカットできる点でも、業者への依頼がおすすめです。
スタッフだけでは対応できない範囲も清掃できる
病院の清掃はデスクの拭き掃除やゴミ捨てなど、スタッフでも対応できるものもあれば、専門的なスキルや知識を必要とする作業もあります。
たとえばエアコンの分解洗浄や高所のガラス拭きなどは、スタッフでは対応できないでしょう。さらにツバメや蜂の巣の駆除は危険を伴う作業でありながら、どの病院にも起こりうる事象です。
特に病院の清掃を得意としている業者に依頼すれば、なかなか気づきにくい空気中の汚れにも対応してくれるでしょう。
スタッフだけでは対応できない箇所の清掃を業者に依頼すれば、ハイクオリティな清掃を期待できるだけでなく、スタッフの安全も守れます。
感染リスクを軽減できる
病院は多くの人たちが出入りしており閉鎖的な空間でもあるため、他の施設に比べて空気中・施設内にウイルスが繁殖しやすい傾向にあります。
簡単な拭き掃除やアルコール除菌で対応できる場合もありますが、より本格的な除菌・清掃で感染リスクを軽減したいならば業者への依頼がおすすめです。
清掃業者は専門的な技術やアイテムがあるだけでなく、どこを掃除すればいいかなどのノウハウもあるので、病院内をくまなく掃除できるでしょう。
特に人の出入りが多い大きな病院は、広範囲の清掃はあらかじめ業者に依頼した方が感染リスクを早期に軽減しやすくなります。
建物の劣化や老化を防止できる
病院の建物は放置しているとどんどん劣化・老化し、汚損や老朽化に繋がります。
定期的に清掃することで建物の老化・劣化を遅らせ、防止できます。建物の修繕やメンテナンスにかけるコストや手間を防げる点でも、業者の本格的な清掃はメリットがあると言えるでしょう。
また、建物内は目に見える範囲だけでなく、普段は目にしない箇所の汚れもたくさんあります。エアコンの内部や配管などスタッフでは触れない箇所を業者が作業とともにチェックすることで、劣化が軽度なうちに対応できるでしょう。
病院の建物を少しでも長くきれいな状態で保てる点も、業者に清掃を依頼するメリットのひとつです。
病院清掃の種類
病院の清掃と一言で言っても、掃除内容は大きく3種類に分けられます。ここでは病院清掃の種類について3つ紹介します。業者によっては種類ごとに依頼を受けられるので、必要な清掃を把握しておきましょう。
日常清掃
日常清掃とは、毎日定期的にできる軽作業です。
たとえば、以下のような作業は日常清掃の一部です。
- エントランスやロビーなどの掃き掃除
- 手すりやドアノブなどのアルコール除菌
- 冷蔵庫・冷凍庫内の整理整頓
- ゴミ捨て
- 雑草やクモの巣の除去
日常清掃は汚れがひどくならないように、毎日こまめに行うことが大切です。スタッフだけで対応できない場合は、業者への依頼も検討しましょう。
定期清掃
定期清掃とは、1週間に数回程度の頻度で行う清掃です。毎日ではなくとも、目に見える汚れやホコリが溜まる前に対応することが大切です。汚れやホコリにはカビ・ウイルスが付着しているので、呼吸器や皮膚の病気を防ぐためにも、定期的な掃除を心がけましょう。
定期清掃の一例として、以下のような作業が挙げられます。
- 床のワックスがけ
- 便器や洗面台など以外のトイレ掃除
- エアコンフィルター清掃
- 換気扇やブラインドの拭き掃除
定期清掃は日常清掃と比べて作業の量や時間が多いので、無理なく続けられるペースを決めておきましょう。
臨時清掃
臨時清掃とは、1年に数回など回数を絞って本格的に掃除することです。回数は少ないものの、作業の負担は大きいので、計画的に行いましょう。
臨時清掃として、以下のような作業が挙げられます。
- 外壁や高所ガラスの洗浄
- エアコン分解洗浄
- 排水管の清掃
- 機械を使った草刈りや芝生の手入れ
- 害虫駆除
臨時清掃は専門的な技術や知識が必要なケースが多いため、あらかじめ業者へ依頼することをおすすめします。汚れやホコリが目に見えるようになったり、エアコンから排出される空気がカビ臭かったりするなどの異変があれば、早急に対応しましょう。
病院の清掃業者を選ぶポイント
病院清掃を依頼できる業者は複数あるので、どの業者がいいか迷ってしまうかもしれません。業者は以下の4つのポイントから選ぶことをおすすめします。
病院の営業時間とマッチしているか
清掃業者と一言で言っても、営業時間はそれぞれ異なります。土日や早朝・深夜も対応可能かで、病院の営業時間と調整しやすいかも変わるでしょう。
出入りが多い病院は、昼休みだけの短時間でも対応可能な業者を選ぶと便利です。
人の出入りが少ない時間に掃除してほしい場合は、早朝や深夜の依頼ができる業者がおすすめです。ただし、早朝や深夜に依頼する場合は、セキュリティ体制を整えておく必要があります。
関係者以外立ち入り禁止の部屋に業者を通す場合、毎回誰かが立ち会える体制が安心です。しかし、立ち会う担当者の負担も考慮しなければなりません。
セキュリティカードを業者に渡すという手段もありますが、信頼関係が最重要になります。いずれにしても事前にルールを決めておき、トラブルがないように整えておきましょう。
清掃範囲がニーズに沿っているか
病院の清掃には、大きくわけて日常清掃・定期清掃・臨時清掃の3種類があります。さらに細分化すると、共有部分・病室・バックヤードなどさまざまな範囲にわけられます。
業者によって対応できる箇所は異なるので、事前に清掃範囲がニーズに沿っているか確認しましょう。
また、すべての範囲を業者に依頼すれば安心ですが、当然のことながら範囲に見合ったコストを支払わなければなりません。
清掃範囲だけでなく、予算と照らし合わせて業者を選ぶことをおすすめします。
実績や口コミが信頼できるか
清掃業者によって過去の実績やクオリティなどは異なります。せっかく安心して依頼したのにもかかわらず、満足できるサービスをしてもらえない可能性もゼロではありません。
中には対応や清掃クオリティがイマイチなケースもあるため、事前にホームページなどで実績や口コミを確認しておきましょう。
1社だけをチェックするのではなく、複数の企業を比べて、ベストなところを選ぶことをおすすめします。
病院清掃業務に関する一定レベルをクリアしている業者に与えられる「サービスマーク」を取得している業者は、安心して依頼できるかどうかの判断基準となります。サービスマークの取得は必須ではありませんが、保有している方がハイクオリティなサービスを期待できるでしょう。
清掃以外のオプションサービスがあるか
各清掃業者の作業範囲はバラバラで、作業内容によってはオプションで付けることになります。
たとえばクモの巣駆除などは通常業務ではなくオプションになるケースがあるので、対応可能かあらかじめ確認しておきましょう。
オプションを依頼する場合は、予算オーバーに注意してください。毎日する必要がない作業は定期や臨時などで依頼すれば、無駄なコストをカットできるでしょう。
業者の対応範囲やオプション内容は、各ホームページや見積依頼などで確認可能です。
病院の清掃業者を選ぶ際の注意点
病院の清掃は業者に依頼すると安心ですが、どの業者にでも依頼すればいいというわけではありません。業者選びによっては満足な清掃をしてもらえなかったり、予想以上にコストがかかったりするなどのリスクも考えられます。
ここでは病院の清掃業者を選ぶ際の注意点について3つ紹介します。
業者によって清掃クオリティに差がある
各業者の清掃クオリティは、企業や人によって異なります。ホームページで評判の良い企業を選んでも、担当者の経験や技術によっては満足できるサービスを受けられない可能性もゼロではありません。
クオリティに問題がある業者を避けるための手段として、研修や教育を行っている業者を選ぶことが挙げられます。研修をクリアしたスタッフのみ担当になれる業者を選ぶと、一定以上のレベルの清掃を期待できるでしょう。
また、業者は作業だけでなくマナーも大切です。病院には医師や看護師などのスタッフだけでなく、患者様や施設利用者などさまざまな人たちがいます。担当者が誰かとすれ違ったときに挨拶をせずに悪い印象を与えてしまうと、病院自体の評判を下げることになりかねません。
最初に見積もりをとっておく
病院の清掃を業者に選ぶ際に、コストは重要なポイントです。どれだけ満足できるサービスを受けられても、予算オーバーになってしまうと継続的な利用が難しくなります。
長期的に依頼するためにも、最初に見積もりをもらいましょう。同じ作業時間でも、時間帯によっては早朝・深夜料金として上乗せされているケースもあります。また、見積もりをとることで各業者との比較ができ、相場観を掴めます。
見積もりをとる業者が増えるほど依頼までの時間もかかりますが、清掃費は毎月の固定費となるため、コスパも踏まえて納得できる企業を選ぶようにしましょう。
スタッフとのコミュニケーションも大切にする
業者が作業中に現場の医師や看護師と会う機会も想定されます。「患者様への対応中に清掃されると困る」など、事前に清掃担当者とスタッフとのコミュニケーションをとることで、お互いの仕事がスムーズに進められます。
業者と契約する前に、医師や看護師の意見をヒアリングしたうえで、両方の要望を叶えられるか確認しておきましょう。
まとめ|病院の清掃は業者依頼が安心
この記事では、病院の清掃について解説しました。病院を常に清掃することで、スタッフだけでなく患者様にとっても居心地のいい空間を作れます。スタッフだけでの清掃は時間的にも労力的にも難しいため、清掃業者に依頼した方がいいでしょう。
清掃業者は、病院の営業時間や希望の対応範囲などを考慮して選ぶことをおすすめします。
実績や口コミ、オプションサービスなども合わせてチェックしましょう。
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