この記事では、マンションの共用部の清掃方法について解説します。マンションの共用部の清掃をせず汚いまま放置すると、住人だけでなく新規契約や建物自体にもデメリットがあります。

共用部の清掃方法やそれぞれのメリット・デメリットも合わせて記載するので、マンションの共用部をきれいにしたい人はぜひチェックしてください。清掃業者に依頼する場合のチェックポイントも紹介します。

マンションの共用部が汚い原因

マンションの共用部は、建物によって衛生管理に差があります。
マンションが共用部が汚い場合、大きく分けて以下の3つの原因が挙げられます。

清掃業者に依頼せず、管理人・大家さんだけで対応している

マンションの清掃方法は、自力もしくは業者依頼という2パターンがあります。
管理人・大家さんだけで対応する場合、コストが安く済むなどのメリットがある一方、やはり業者の専門的な清掃と技術と比べるとクオリティが高くありません。

毎日掃除しているにもかかわらず汚れが落ちない場合、市販のアイテムを用いた自力での清掃だけでは限界が来ている可能性が高いです。

清掃業者への依頼内容に問題がある

「清掃業者に依頼しているのに、思ったようにマンションの共用部がきれいにならない」という場合、契約内容を見直してください。

業者の業務内容には、日常清掃や定期清掃などがあります。
日常清掃は掃き掃除やゴミ拾いなど、比較的簡単な作業がメインです。
一方、定期清掃は専門的な機材や洗剤を使った本格的な清掃で、1ヶ月に1～2回程度が目安です。

日常清掃はあくまでも最低限の清掃内容なので、汚れが頑固な場合は、定期清掃をしなければなりません。
また、日常清掃の依頼頻度が少ないと、ホコリやゴミが放置されっぱなしという状況になってしまいます。

清掃業者のクオリティに問題がある

清掃業者と一言で言っても、企業によってクオリティに差があります。
技術に乏しい清掃業者に依頼すると、作業レベルが低いというリスクもあるので、他の清掃業者と比較することをおすすめします。

今後清掃業者への依頼を検討している場合は、後述する業者の選び方を参考にしてください。

マンションの共用部を汚いまま放置するリスク

マンションの共用部を汚いまま放置すると、以下のような3つのリスクに繋がります。
手遅れになってしまう前に、マンションの共用部をきれいに清掃しましょう。

入居者からの印象が悪くなり退去されやすくなる

共用部は多くの入居者が毎日利用するため、清掃が行き届いていないこともすぐに知られてしまいます。

ゴミ置き場が散らかっていたり、ポスト周りにチラシが落ちていたりすると、マンションに対してのイメージがネガティブになってしまうでしょう。

共用部が汚いことを理由に退去を考える可能性もあり、最悪の場合、空室が増えて収入が減ってしまうリスクにも繋がります。

退去や空室リスクを下げるためには、マンションの共用部の清掃は必要不可欠です。

内見のイメージが悪くなり新規契約を逃しやすくなる

内見に来る人は、自室だけでなく共用部もチェックして入居を検討します。
せっかく自室に満足しても、共用部が汚れていることを理由に入居を断る可能性もゼロではありません。

内見のイメージを悪くし、新規契約を逃しやすくなる点も、共用部を汚いまま放置するリスクの一つです。

新規契約を逃さないためにも、普段から共用部を美しくすることが大切です。

マンション自体が劣化しやすくなる

マンションの共用部を清掃せずに放置すると、マンション自体が劣化していきます。
湿気やカビによる劣化は、普段からこまめに清掃することで回避しやすくなります。

また、清掃によって建物の不具合を見つけやすくなるため、不具合が軽度なうちに対応できるでしょう。

マンションが汚れて劣化することで、資産価値も下がってしまいます。

将来的に売却する予定がある場合は、日頃の清掃に力を入れて、資産価値を高くキープするよう心がけましょう。

マンションの共用部の掃除方法とメリット・デメリット

マンションの共用部の清掃方法には、大きく分けて以下の2パターンがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、ニーズに合った方を検討してください。

管理人や大家さんが自主清掃するメリット・デメリット

マンションを管理している人・大家さんが自分で清掃することを自主清掃といいます。

自主清掃のメリットとして、以下のような点が挙げられます。

自主清掃は市販の掃除アイテムのコストだけでOKなので、費用面で大きなメリットがあります。清掃費を抑えたい場合は、自主清掃がおすすめです。

また、自主清掃は管理人・大家さん自身の目でマンションをチェックできるので、不具合に気付くスピードが早くなり、早めに対応しやすくなるでしょう。

そして、清掃中に住人と会える可能性が高くなるため、コミュニケーションを取りやすくなります。

どんな人が住んでいるのか、こまめにチェックしたい場合にも、自主清掃がおすすめです。

一方、自主清掃には以下のようなデメリットもあるので注意してください。

自分で清掃する場合、時間や労力をかける必要があります。

日常清掃はほぼ毎日しなければならないため、清掃の時間を確保できる人でなければ、継続が難しいでしょう。

特にマンション管理以外にも仕事がある場合は、清掃に時間や労力をかけるのは大きな負担になります。

また、業者に比べて掃除の技術や道具のクオリティが低くなります。

プロの技術や道具がなければ清掃できない箇所には、自主清掃は向いていません。

清掃業者に依頼するメリット・デメリット

マンションの共用部の清掃方法は、自主清掃の他に清掃業者への依頼があります。

清掃業者への依頼には、以下のようなメリットがあります。

清掃のために時間や労力をかけずに済むため、プライベートや仕事など他の時間に充てられます。清掃にかかる時間や労力を節約したい人にとって、大きなメリットとなるでしょう。

そして、プロならではのクオリティで清掃してもらえる点は、大きな利点です。

自分で対応できない汚れに困っている場合は、できるだけ早く清掃業者へ依頼しましょう。

清掃業者は排水管や高所など、普段は目に触れない箇所も掃除してくれるため、細かな不具合を見つけやすくなります。

しかし、清掃業者への依頼には以下のようなデメリットもあるので注意してください。

会社によって差はありますが、自主清掃よりも高いコストがかかります。
清掃の予算と照らし合わせて、無理のない範囲で依頼する必要があります。

また、清掃業者によって作業レベルに差があるため、せっかく依頼したのに満足できる結果にならなかったというリスクもゼロではありません。
業者選びを間違えると、コストを無駄にしてしまう可能性もあります。

マンションの共用部の清掃を依頼する業者の選び方3点

清掃業者に依頼すると、清掃のクオリティがアップします。
しかし、業者によって作業クオリティには差があるため、満足度の高い業者を選ぶことが大切です。

マンションの共用部の清掃を依頼する業者の選び方について、3つのポイントを紹介するので、ぜひチェックしてください。

見積もり価格や業務内容に納得できるか

依頼する前に、見積もり価格は必ず出してもらいましょう。
見積もりがないまま依頼してしまうと、予算オーバーになったり、予想外の料金を請求されたりするリスクがあります。

また、どの共用部を清掃してもらえるかも明確にしておくことが大切です。
日常清掃や定期清掃の頻度も確認して、きれいな状態をキープできるか検討してください。

入居者にとっても好印象か

清掃作業中に、清掃業者と入居者が顔を合わせる可能性は十分あります。
清掃業者の印象がいいと、マンションに対する印象も良くなるでしょう。

反対に、態度や対応がイマイチな業者であれば、マンションに対するイメージも悪くなる可能性もあります。

作業のクオリティだけでなく、作業者の雰囲気や態度も合わせてチェックしましょう。

清掃後の報告をしてもらえるか

管理人・大家さんがマンションの様子を自分の目でチェックできなくても、清掃業者の事後報告があれば状況を把握できるので、大切なデータとなります。

作業内容だけでなく、マンションに不具合がなかったか・管理会社に依頼した方がいい箇所があったかなどを報告してくれる清掃業者は、管理人・大家さんにとって満足度が高いでしょう。

まとめ｜質も費用も妥協しないマンション共用部の清掃

この記事では、マンションの共用部の清掃方法について解説しました。
マンションの共用部は、入居者の印象や新規契約、建物自体のクオリティにかかわるため、常に清潔にキープすることが大切です。

自主掃除が難しい場合は、清掃業者への依頼を検討してください。

作業時範囲や見積もりなどの観点から、満足度の高い清掃業者を選ぶことをおすすめします。

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